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第29回 2005.03.23 「京金」@森下

参加者:岡崎・川野・小山・塚田

都営地下鉄「森下」駅上の、清澄通りと新大橋通りの交差点。この店は、名前は聞いて知っていたが、「森下」と聞いてなぜか遠方のイメージがあって、これまで敬遠していたのである。都営新宿線に加えて大江戸線も接続してアクセスも断然と良くなったのだが、いざ出向いてみると、思っていたよりもずっと近いのであった。(昨年度一位の「竹やぶ」@北千住はもとより「喬亭大黒屋」@浅草よりも近い。)
第29回 2005.03.23 「京金」@森下_a0013643_10111981.jpg店内は靴を脱いで上がるのだが、明るく清潔な感じとあいまってホッとする。この店は蕎麦も評価が高いが、酒肴が充実している、というのが巷の噂。「小ふぐの天婦羅」は珍しいが、火の通り具合は絶妙で味も良く引き出されていて素晴らしい。
第29回 2005.03.23 「京金」@森下_a0013643_1019638.jpg「焼き味噌」「出汁巻き卵」など定番メニューも高いレベルで揃っている。特に「胡麻豆腐」は、味の濃さと迫力は圧巻であった。

第29回 2005.03.23 「京金」@森下_a0013643_10221299.jpgさて、蕎麦である。この店の名物「おろし蕎麦」を食す。薄口と濃口、2種類の汁が、花鰹・なめこ・ネギ・山葵、そしてたっぷりの辛味大根とともに供される。口上によれば、薄口の汁をぶっかけて、「かけ」として食すも良し、薬味を適宜用いながら「もり」として食すも良し、と。
薄口の汁は、確かにごくごくとそのまま飲むことが出来るほど。出汁が良く、味もしっかり延びているから、決してしゃびしゃびした感じは無い。濃口の汁は、付け汁としては素晴らしく、辛味大根に負けない力強さを持つ。それにしても、この日の辛味大根の辛さと言ったら、今まで食した中でも最強であった。量もたっぷりあるので、全量を薄口汁で「かけ」にした若は、あまりの辛さに音を上げたほど。
そして、ここに「田舎」を追加した。ここの田舎は、麺の太さは「せいろ」とほとんど変わらない。粉の違いから、蕎麦の味に甘さとまろやかさが際立ってくる。これを上記の辛味大根を使った汁で食すと、変化とハーモニーが楽しめた。

蕎麦も汁も美味。特に汁は蕎麦湯をいれても味わいが失われず、仕事の丁寧さが垣間見える。蕎麦に関しては、メンバーの評価は高かったが、小生としては、もう少し硬めの茹で加減にしてエッジが立ったものが好みなのだが。いずれにしても、コストパフォーマンスにおいても優れた、名店であった。

by tsukada1961 | 2005-03-24 10:44 | 蕎麦部ZZZ例会  

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